オキシトシンは社会性や協調性に深くかかわる信頼ホルモン

アスペルガー症候群治療のカギは「オキシトシン」

 

現在の医療では、アスペルガー症候群の治療方法は確立されていません。
したがって、クスリでの治療も行えません。
つまり、治療法がないのがアスペルガー症候群の実態です。

 

 

 

しかし、最近になってアスペルガー症候群を含む
「自閉症スペクトラム」の共通要因ではないかと考えられる体内物質が見つかりました。
オキシトシン」です。

 

 

 

オキシトシンという体内物質の働きを妨げる、
もしくは働きにくくしている遺伝子が
アスペルガー症候群や自閉症を発症させているのではないかと考えれています。
つまり、オキシトシンを働きにくくしている遺伝子を特定することが
アスペルガー症候群の治療を可能にするのではないかというのです。

 

 

 

オキシトシンは信頼ホルモン

 

オキシトシンは、陣痛促進や母乳分泌を促進するホルモンです。
このホルモンをハタネズミの行動研究実験によって、
アスペルガー症候群の治療に使える可能性が見えてきました。

 

 

 

ハタネズミは、平原ハタネズミと山岳ハタネズミの2種類あり、
平原ハタネズミは、一夫一婦です。
一方の山岳ハタネズミは一夫多妻です。

 

 

 

この違いを調べる研究の中で、一夫一妻制の平原ハタネズミに、
より多くのオキシトシンが機能するため、お互いに相手を信頼しあい
協力しながら子育てをしていることが分かりました。

 

 

 

オキシトシンは、社会性や協調性に深くかかわる、
信頼ホルモンであることが分かってきたのです。

 

 

 

そして、アスペルガー症候群の治療を目指す、
脳科学研究の分野において「オキシトシン」が注目を集めているのです。

 

 

オキシトシンは社会性・協調性を高めるホルモン

 

子どもは本来、無条件に親を信頼して親に頼るものです。
これは先天的な本能に近いものですが、

アスペルガー症候群の子どもは、
親への愛着に関する行動が強くありません。

 

 

 

このことから、アスペルガー症候群の場合、
脳内の「オキシトシン」の活動、
もしくは「オキシトシン受容体」の働きが弱いのではないかと考えられています。

 

 

つまり、動物研究から解明されてきたオキシトシンは、
人間の脳内でも働いていると考えられ、さらに、
他者との共感に障害を持つアスペルガー症候群においても
非常にかかわりがあるのではないかと考えられているのです。

 

 

 

アスペルガー症候群の罹患率は、
女性よりも男性が多く、その割合は4倍ほどです。

 

協調性は、一般的に女性が男性よりも強くみられます。
これは、子どもの養育に深くかかわる女性の母性にとって、
オキシトシンが重要なホルモンだからともいえます。

 

 

男性が女性よりもアスペルガー症候群の割合が多いのも
この点に原因があると言えるかもしれません。

 

 

オキシトシンへの期待

 

オキシトシンの実験は、動物実験だけでなく
人間に対しても行われています。

 

 

 

欧米で、信頼関係について差ができるかを
オキシトシンを鼻から吸引したグループと
そうでないグループに分けて実験しています。

 

 

その結果、オキシトシンを吸引したグループのほうが、
そうでないグループよりも、
相手を信頼する傾向にあるというデータが得られています。

 

 

このことを受けて、オキシトシンという信頼ホルモンが
「信頼行動」「愛着行動」「協調性」などに有効で
アスペルガー症候群を含む「自閉症スペクトラム」の人々にとって
治療法につながるとの大きな期待を持たれています。

 

 

 

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